手術治療
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切除する治療方法です。
食道がんのほとんどが胸の中の食道に発症しますので、
切除するために胸を開ける必要があります。
食道を切除した後、食道の代わりに食べ物が通る道を作ります。
通常は胃を細い管にして食道の代用とします。
胃は手術によって、簡単にのどの高さまで伸ばすことができます。
これにより、手術後にも食事への影響も少なくすることができます。
これまでの手術経験により、転移しやすいリンパ節の部位もわかってきています。
これにより、上記の「食べ物が通る道を作る」という手術と同時に、
周囲のリンパ節を切り取る手術も行なうことができます。
手術時間はおよそ6〜7時間です。
大きな手術ですので、翌日までは麻酔をかけたまま、眠っている状態です。
4、5日で歩けるようになりますし、手術から約1週間で食事もできるようになります。
■危険性
手術後に起り得る合併症としては、
肺炎と縫合不全(食道と胃をつないだ部分が上手く癒合できないこと)です。
手術後に、合併症で1か月以内に命を落とす可能性は1%程度となっています。
手術後
手術後の食事は、最初は流動食を用います。
経過を見ながら少しずつ普通の食事に戻していきますが、
1回の量を少なくし、回数を増やすことで、急な負担がかからないようにします。
ほとんどの方は1回の食事量が増え、1日3回に戻ってきます。
最終的には食事量は平均して健康時の70%程度になるようです。
食事量が減る結果、体重も平均5〜6Kg減ります。
食生活は多少変わるかもしれませんが、
他の生活にはほとんど支障はありません。
手術の影響で、一時的に声がかすれることがありますが、支障のない程度です。
早ければ3か月くらいで社会復帰できるようにもなります。
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